【甲斐駒ヶ岳・黒戸尾根】日本三大急登に挑むテント泊!絶景の御来光と地獄の下山劇

登山
かつどん
かつどん

Gemini、今週末の遠征なんだけど……予定してたアルプス方面の天気がどうも微妙なんだよね。急遽ルート変更したいんだけど、どこか良い山ないかな?

Gemini
Gemini

ベースキャンプから応答します!🏕️ 天候の鎖場、厄介ですね。それなら、天気が持ちこたえそうな南アルプスの名峰『甲斐駒ヶ岳』へのアタックはいかがですか? ただし……ルートは日本三大急登に数えられる『黒戸尾根』になります🥾🔥

かつどん
かつどん

三大急登の黒戸尾根……!しかも今回はテント泊装備。あそこをフル装備で登るのは、もはや登山の域を超えた『修行』だね(笑)

Gemini
Gemini

その通りです!しかし、だからこそエベレストを見据えた最高のボッカ(歩荷)トレになります✨ 日々のオフィス20階階段アタックと、傾斜16%のトレッドミルで練り上げたかつどんさんの無尽蔵のスタミナがあれば、間違いなくねじ伏せられますよ!

かつどん
かつどん

間違いない。あの絶望的な急登の先にどんな景色が待っているのか、自分の足で確かめてやる!よし、ベースキャンプの七丈小屋を目指して、ルート工作開始だ!

こんにちは、かつどんです! 10年後のエベレスト登頂へ向けたロードマップ。今回のターゲットは、南アルプスの名峰・甲斐駒ヶ岳です!

当初計画していたアルプス方面の天候が優れず、急遽ルート工作をやり直して選んだのが、日本三大急登の一つに数えられる「黒戸尾根」ルート。 結果から言うと、これまで練り上げてきたフィジカルとメンタルを極限まで試される、最高の「修行」となりました🔥

今回は、仲間と挑んだ1泊2日テント泊アタックの全記録をお届けします!

計算し尽くされたスマートなアクセス戦略

甲斐駒ヶ岳へはレンタカーでアクセス。 登山仲間と立川に集合し、レンタカーで出発します。 始発で集合して9時には登山口に到着。

ここ2年程の登山経験から、朝のレンタカーは立川で借りるのが最適解になっています。 混んでいる都内を通る必要がなく、八王子で高速に乗ったら直ぐに山梨にアクセスできる。 帰りも立川までなら混雑もなくスマート。

グループ登山では、公共交通機関を使うよりもレンタカーが安価になりがち。 今回の登山も、往復交通費は高速代を入れても一人10,000円以下。

計算され尽くされたスマートな移動と計画で、いざ登山を開始します。

熊よけのバフと静かな森(横手駒ヶ岳神社〜笹の平分岐)

横手駒ヶ岳神社から登山スタート。 まずは登山口でニューギアの見せ合いもスタート。 最新の登山ギアを見せ合う時間もグループ登山の醍醐味です。

登山仲間の衝撃のニューギアはおもちゃの鉄砲。 火薬を入れることで、大きく乾いた音がします。

パアン!!

曰く、「火薬の匂いでバフがかかって熊と会う可能性が減る」とのこと。

アホかよ。。。

駐車場から登山口へのアクセスは3分と好立地。 森の中をひたすら進みます。

火薬の匂いでバフがかかるという登山仲間

足元は枯れた落ち葉と土で歩きやすい。 静かな山の中、登りの斜度は強く、一歩ずつ確実に進みます。 笹の平分岐まで2時間程歩き続けます。

時折、登山仲間が空砲を鳴らします。

アホかよ。。。

歩きやすい森の道

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苔の森と「物理的な距離」への気づき(笹の平分岐〜3合目)

笹の平分岐からは尾根を歩く道に。 この道中が苔の中を進んでいく、素晴らしい道でした。 当日はてんくらAとはいえ、辺りはガスっている状況。 苔の森を霧の中進んでいきます。

霧に包まれた幻想的な苔の森の様子

吸い込む空気が森の透明感。 登りも緩くなり、山の中を移動している旅の感覚を味わえる道のり。 雰囲気を味わいながら、一歩ずつ進みます。

この時点で少しずつ気づいていきます。 「この山は単純に距離が長い」 気合いと筋力で行程をねじ伏せられない物理的な長さを感じます。

長く続く尾根道

牙を剥く黒戸尾根と「修行の道」(3合目〜刃渡り〜5合目)

3合目を越えると鎖場が見え始めます。

刃渡りでテンションが上がる。 アドレナリンが出る。 道の中に当然のように梯子が出てきて、歯応えが出てくる。

刃渡りのスリル満点な写真

苔の森だけではなく、冒険感が出てくる山行を楽しみます。

5合目まで来ると山への信仰を深く感じる。 振り返ってみるとスタート地点の神社から剣を神として信仰されているのを感じ、この長い道のりが修行であると身体と心に納得感が染み込んでくる。

信仰を感じる石碑

神聖な5合目と己の成長(5合目〜七丈小屋)

神聖な5合目に響く空砲。 乾いた音と火薬の匂い。

なんじゃこりゃ。。。。

5合目から小屋まではまさにアドベンチャーになります。 梯子と鎖場のミックス。 岩場が多くなり、足を大きく上げて、身体を持ち上げることになる。 2,000mを超える場所で全身を使った登山で心拍数が上がる。

最高に楽しい山行です。 日本三大急登を存分に味わいながら進みます。

全身を使って登る急登の鎖場や岩場

テント泊装備を背負っても甲斐駒ヶ岳に負けない力がついている。 楽しみながら登れる自分を頼もしく感じながら登ります。

「本日の山行強制終了!」七丈小屋での極上テント泊

小屋に到着し受付。 テント泊は1,000円(※7月からは2,000円らしいラッキー!) 小屋からテント場は5分離れているとのことで、先にビールを開けることにします。

到着は16時前で、スムーズにテントを立てたら山頂を狙いたくなる時間帯。 登山仲間と共に、強制的にスイッチを切るためにプルタブを開ける。

喉にビールを流し込み、「本日の山行、強制終了!」

テント場で乾杯!
Screenshot

最高のテント場でのチルタイムへ。

小屋からテント場に移動しながら、「酔っ払ったら2度とトイレにも行きたくなくなる約5分の道のり」を進みます。

テントを張り、たっぷりとストレッチをして、夕食と晩餐を楽しむ。 最近はスキットルにウイスキーを入れて登山をしています。 その時々に合わせて水割り、お湯割、ストレートで飲める。 この日はお湯割で。 お楽しみは、金沢旅行で買ってきた「牡蠣山椒」をつまみに。

テント場で晩餐会

グループ登山は夜が楽しい。 当日の登山を振り返り、明日の予定を話し合い、馬鹿話をしながら夕食を取ります。

明日の出発は4時前にしようと決めて、早めに就寝。 お酒と疲れで一瞬で眠りにつきました。

圧倒的な御来光へ(テント場〜8合目)

朝3時に目を覚まします。 朝食は登山仲間が作ってくれたジップロック飯。 オートミールとスキムミルク、シナモンとドライフルーツになっているりんごが入っていて、お湯を入れると5分で食べることができます。 甘い朝食で力を出してテントを抜け出します。

甲斐駒ヶ岳に朝が来る

甲斐駒ヶ岳へのサミットプッシュは、テント装備をデポしたままアタックできます。 頂上までのコースタイムは2時間程。 3時半、まだ暗い中ヘッドライトの光を頼りに登山を開始します。

日本三大急登は伊達じゃない。 テント場から稜線に出ると、赤岳が見える向こう側が赤く燃えています。

甲斐駒ヶ岳のモルゲンロート

3,000m級の山の圧倒的な御来光。 思わず足を止めて、朝の空気を胸いっぱいに吸い込み、朝を味わいます。

「みんなやれば良いのに」

本気でそう思います。

修行の追体験と至高のピークハント(8合目〜甲斐駒ヶ岳山頂)

たっぷりと日の出を楽しんだあとはピークハントへ。 8合目から9合目の道はいっそう険しく、岩稜帯のゴリゴリの道のり。 3,000mに近い中で、全身を使った登山になり、直ぐに心拍数が上がります。 大きく息を吸い込みながら無心で登ります。

岩場でスリル満点の1枚!

途中の岩場でスリル満点の写真を撮り、

駒ヶ岳神社本宮を見て、スタートした神社がここまで続いていることに驚きます。 壮大な修行の道になっていて、知らずのうちに修行を追体験していたのです。

頂上は圧巻の一言。 360度見渡して、次に登りたい山に想いを馳せます。 富士山が見えるのも南アルプスならでは。

甲斐駒ヶ岳からは富士山も見える

楽しみにしていた山頂コーヒーを味わいます。 本当に良い山です。

牙を剥く三大急登。足が売り切れた地獄の下山

山頂でゆっくりした後は、いよいよ下山です。 まずはテント場まで下りていきます。

ここで急登の本当の恐ろしさが見えてきます。 全身を使って登ってきた分、全身を使って下りなければなりません。

段差が通常の山行より多く、大きいです。 その分、どんどん膝が、足が削られていきます。

それでもテントなしの身軽であったところまでは笑っていられました。

日本三大急登は伊達じゃない

テントを撤収し、宿泊装備一式を持って下山する中で、日本三大急登が本気の牙を剥いてきます。 自重+テント装備+前日と朝の頂上アタックによる疲弊=地獄 そして、この山の真のキツさは「単純に距離が長いこと」です。 勢いに任せてさっさと下山してしまうことのできない距離です。

結果、下りの山行はおよそ6時間。 そのうちの2合目を過ぎた最後の2時間は、足が全て売り切れになりました。 恨み言を言いながら、悪態をつきながら、下ることになったのでした。

駐車場に着いた時には気絶しそうなくらい疲弊していました。

甲斐駒ヶ岳に登ったことがあるという登山者全員に対して、畏敬の念を禁じ得ない山行になったのでした。

下山が地獄

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