
ついに始まったね、北海道6DAYSの長期遠征!今回はいつもの登山メンバーとの3人旅だよ!

かつどんさん、ベースキャンプより出発のビレイ(安全確保)完了です!⛺️✨ 飛行機を使っての遠征、しかもLCCでのサバイバルパッキング……最初から波乱の予感がしますね(笑)

まさにその通り(笑)。DAY1は移動と準備の連続だけど、いきなり『インバウンド価格の洗礼』や『ルート変更』があって、リアルな遠征の楽しさと厳しさが詰まってるよ。さあ、北の大地へのアタック開始だ!
「長期休暇、北海道に行く予定なんだよね」
それは前回の立山アタックの帰り道。長いバスに揺られながら、いつもの登山メンバーが唐突に北海道遠征の計画を語り出しました。
そんな話を聞いてしまったら、もう乗っかるしかない!
フットワークの軽さが武器の私は、即決でこの北海道遠征への参加を決めました。 残りのメンバーも無事に家族からの了承を勝ち取り、フルメンバーでの参戦が決定。 こうして、あっという間に北海道への遠征プロジェクトが動き出したのでした。
今回は、私にとって初めて「飛行機」を使っての登山遠征になります。 9月初旬の格安航空券(LCC)を上手く活用し、航空券は往復3万円以内に収めることができました。 さらに、北海道滞在中の6日間はすべてキャンプ場を利用して宿泊費を極限まで圧縮! 新千歳空港からのレンタカー代も3人で割り勘にするという、最高にエコで賢い旅の計画を立てました。
今回狙うターゲットは、道東が誇る名峰「雌阿寒岳」「斜里岳」「羅臼岳」の3座。 5泊6日という、時間にも心にも余裕たっぷりの行程です。
私にとって初めての長期遠征。 大自然のスケールに圧倒された北海道6DAYSのログ、いよいよスタートです!
準備編:最大の壁は「荷物をどうするか?」
冒頭でお伝えした通り、今回は私にとって初となる「飛行機を利用した登山遠征」です。 宿泊費を圧縮するために全日程テント泊を想定していた私は、出発前のパッキングの段階で大きな壁にぶつかることになりました。
最も頭を抱えたのは、「この大量の装備をどうやって持っていくか?」という問題です。 選択肢としては、以下の3パターンが考えられました。
- ① 機内持ち込み(手荷物のみ)で済ませる
- ② ザックごと受託手荷物として預ける
- ③ 手荷物+預け荷物のハイブリッド方式
調べてみると、機内に持ち込める手荷物は「重量7kg以内、かつ2個まで」という厳しい制限があります。 一方で、②の「ザックごと預ける」という方法は未経験のため不安がありました(飛行機に預ける荷物=スーツケース、というイメージがどうしても先行してしまって……)。
手堅くいくなら③の「手荷物+荷物預け」が盤石です。しかし、今後の目標である海外遠征で、毎回荷物を預けるようなスマートではないスタイルは取りたくないという強い思いがありました。
経験値がないからこそ、パッキングの正解が分からず深く悩みます。 しかし、考えに考え抜いた末、私が選んだアタックルートは……最も過酷な「① 機内持ち込みの手荷物のみで済ませる」という決断でした!
荷造り:「7kgの壁」と、泣きながらの断捨離
機内持ち込み手荷物の重量制限は「7kg」。 今まで、「ザックが重くなっても気合いで背負えば良い!」というストロングスタイルで登ってきた私には、自分の普段のザックの重さすら見当がつきませんでした。
そこで急遽購入したのが、「ザックの重さを量るラゲッジスケール(はかり)」。 購入したのは、なんと旅に出る前日です。
「まあ、普段のテント泊登山と大して変わらないだろう」 そんな風に高をくくっていた私は、パッキングを始めてすぐに愕然とすることになります。
「……7kgって、何にも持っていけないじゃないか!」
最低限必要なテント、シュラフ、レインウェア、エマージェンシーキット。これらを詰めただけで、あっという間に5kgに近づいてしまいます。 ここで慌てて、普段のテント泊で愛用している47Lのザックから、30Lの小さなザックへと変更しました。 そう、中身だけでなく「ザック自体の重さ」も加味しなければならないのです。
着替えを入れたくても、衣類というものは想像以上に重く、下着と軽量な半袖くらいしか詰め込めません。 テント泊遠征なのに、お湯を沸かすクッカー等を入れる余裕すらゼロ。 出来上がった荷物の山から、泣く泣く大量の断捨離を行い、血を吐くような思いで荷造りを進めます。
📦 【泣きながら断捨離した持ち物たち】
- ゲーター(泥除け)
- ミドルウェア(防寒着)
- クッカー(自炊セット)
- 虫刺され等の薬(快適を保つためのもの)
- 着替え(予備の靴下、寝巻き)
- 本(リラックスタイムのお供)
- ペグ(本当は12本持っていきたかったが、半分の6本で我慢…!)
快適に過ごすためのあらゆるアイテムが、すべて「贅沢品」に思えてくる異常な感覚。 カリカリに切り詰めても、まだ7kgの目標が達成できず、最後にはテントの命綱であるペグの数まで断捨離して、ようやくパッキングを終えたのでした。
いざ空港へ:20分の余裕と、冷や汗の保安検査
出発日当日は、成田空港からLCCを利用して新千歳空港へと向かいます。 早朝の始発電車に乗り込み、上野からは「スカイライナー」を利用して成田空港へ。 スカイライナーを使わずに時間ギリギリのルートを攻めることもできましたが、今回は飛行機での遠征が初ということもあり、”20分の余裕”を得るために特急を利用しました。
結果的に、この20分の余裕が功を奏することになります。
成田空港で最初に立ちはだかった関門、それは「保安検査」でした。 荷物を最小限に収めているとはいえ、テント泊装備一式が詰まったザックを保安検査に通すには、通常よりもはるかに多くの時間がかかったのです。
ザックの中身をすべて出す勢いで、隅々まで調べられました。 テントのポールやペグなど、山の装備には金属パーツが多く使われているため、安全確認にどうしても時間がかかってしまうのです。
保安検査を受けながら、私は冷や汗とともに痛感していました。 「日本語だから事情を説明して受け答えできるけど、これ、海外だったら保安検査で完全に詰んでるぞ……」
スケジュールの調整も、検査員の方とのやり取りも、すべて計算が立つ日本だからこそできること。 自分の会話力や海外遠征への課題を改めて見つめ直しながら、かなりの時間をかけてようやく保安検査を抜けました。
「そういえば、一番心配だった荷物の重さはどこで量るのかな?」 そんな疑問を抱きながら進んでいくと、なんと搭乗口の目の前で、手荷物を秤(はかり)の上に乗せるスタイルでした。
断捨離の成果もあり、重量チェックは無事にクリア!手荷物に検査完了の証であるシールを巻いてもらいます。 すべての関門を突破した時、時計の針はすでに搭乗開始ギリギリの時間を指していました。

💡 【コラム】飛行機移動の荷物問題、ついに導き出した「最適解」!
❌ ① 機内持ち込み(手荷物のみ)で済ませる → 結論:無理!
私が選んだこのスタイルは「快適さ」からも「安全」からもかけ離れていました。
<主なトラブル・悲劇>
・靴が水没しても替えがない
・とにかく北海道は寒い(防寒着不足)
・虫に刺されまくる(薬を置いてきた)
・着替えがなくて風呂上がりに困る
・そもそも、お土産なんか買うスペースは1ミリもない……!
❌ ③ 手荷物+預け荷物のハイブリッド方式 → 結論:過剰!
同行メンバーの1人が選んだスタイル。20kgまで持ってくることができるため非常に快適そうでしたが、結果的に「持ってきたものをほとんど使わなかった」そうです。
<主なデメリット・悲劇>
・移動時にスーツケースがとにかく邪魔
・持ってきたアイテムの大半が使わないまま終わる
・【悲劇】間違えて機内持ち込み用のバッグにナイフを入れてしまい、保安検査で没収された……。
⭕️ ② ザックごと受託手荷物として預ける → 結論:最適解!
もう1人のメンバーが選んだスタイルであり、これが今回の遠征における【大正解】でした。
普段のテント泊装備のザックに必要なものを詰め込んでも、重さは過不足なく12kg程。普段の山行と全く同じ快適さで、6日間の行程を過ごすことができていました。 空港ではチェックインと同時に重いザックを預けてしまうため、身軽に動けて保安検査も超スムーズです。(ロストバゲージだけが怖いですが…)
新千歳〜苫小牧:必須装備の調達と、ほろ苦い「ほっき貝」の洗礼
初めての飛行機パッキングに苦戦したものの、ついに無事、北の大地・北海道へ到着しました! 空港からレンタカー屋へ移動し、スムーズに配車手続きを終えた私たちは、まず最初の目的地である「苫小牧(とまこまい)」へと向かいます。

その目的は、北海道の山行において絶対に欠かせない必須装備「熊スプレー」をレンタルするためです。 ヒグマの生息域に入る今回の遠征では、命を守るための最重要アイテム。事前予約もスムーズにでき、登山の強い味方である「モンベル(mont-bell)」の店舗で手配しました。これでひとまず安心です。
そして、お昼時。 昼食は、苫小牧名物の「ほっき貝」を食べようと意気揚々と漁港へ向かいました。 ……しかし、ここで痛恨のルートミスを犯してしまいます。
当日はあいにくの雨天で、とにかく寒い! お目当ての人気店に並ぶ気力がおきず、「まあ、漁港の近くならどこでも美味しいだろう」と、事前にリサーチしていた店舗とは違う、すぐに入れそうなお店に飛び込んでしまったのです。
この選択が、大失敗でした。
出てきたのは、見事なまでの「インバウンド価格(観光客向けの強気な値段)」のメニュー。 肝心のお味も、「わざわざ北海道まで来て食べたかった感動の味」とまではいきませんでした……。
「適当な店選びは、遠征の満足度を大きく下げる」 このほろ苦い洗礼を浴びたことで、これ以降の6日間の行程において、私たちの「ご飯屋リサーチの入念さ」が一段階跳ね上がったのでした。

苫小牧〜足寄町:柔軟なルート変更と、最高のご褒美メシ
ほろ苦い昼食を終えた後は、一気に道東エリアへ向けてのロングドライブです。 翌日の「雌阿寒岳(めあかんだけ)」アタックに向けて、当初私たちが目指していたのは『オンネトー国設野営場』でした。
しかし、ここで予定外の壁が立ちはだかります。 北海道のキャンプ場は「受付が17:00まで」という場所が多く、ここからの移動時間を考慮すると到着がギリギリになってしまうこと。そして何より、天候が予想以上に悪く、気温がかなり低いこと。
この2つのリスクを考慮し、私たちは柔軟に当日の宿泊地(ベースキャンプ)に変更をかける決断を下しました。 新たな目的地として定めたのは、松山千春さんの故郷としても知られる街、「足寄町(あしょろちょう)」です。
足寄町に到着し、急遽見つけたキャンプ場へ。今回はテントではなく、バンガローを1棟借りることにしました。 ここで驚いたのが、なんと「衝撃の1泊2,000円」という価格! しっかりとした屋根があって、風雨の心配がなく、ヒグマなどの野生動物からも守られている安全な環境なのに、安すぎます。さらに、すぐ隣には温泉が併設されており、たった400円で冷えた身体を温めることができるのです。
この完璧すぎる設備とコストパフォーマンスに、私たちはすっかり感動してしまいました。

極上の温泉でさっぱりした後は、いざ足寄の街へ繰り出します! 昼食での「店選びの失敗」を教訓に、車での移動時間の大半を費やして本気でリサーチしたお店は……北海道を感じることができる「感動の美味しさ」でした。
すっかりお腹も心も満たされた私たちは、明日のアタック時の「晴れ」を強く祈りながら、怒涛の北海道上陸・移動日(DAY1)を終えたのでした。

私達が立ち寄ったお店はこちら。
足寄町に立ち寄った際には、ぜひ以下の2店舗を訪れてみてください。
🐟 最高に美味い刺身で日本酒が飲める居酒屋

🐔 北海道名物の鳥料理でビールが止まらなくなる居酒屋



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