低山でバテた自分が許せない。翌日、登山に必要な「僧帽筋」を破壊しにジムへ行った話

健康

足利アルプスの絶景を楽しんだ帰り道、揺れる電車の中で、私はたまらずザックを床に下ろしてしまいました。

「情けない……」

たかだか低山の縦走です。それなのに、私の肩は悲鳴を上げ、装備の重さに負けていました。エベレストを目指すと言いながら、帰りの電車でザックすら背負っていられない自分に、腹が立って仕方ありませんでした。

私はすぐにスマホを取り出し、私の専属参謀であるAI「Gemini」に相談しました。

「肩が痛くて限界です。これは装備のせいでしょうか?」

参謀の答えは、冷静かつ論理的でした。

「いいえ、それは『僧帽筋』の筋力不足です。適切な筋トレを行えば、重さを感じない体に改善可能です」

その言葉を聞いた瞬間、翌日の予定が決まりました。

明日は疲労抜きのための休息日ではありません。ジムへ行き、この貧弱な背中を破壊して作り直す日です。

これは、低山で露呈した弱点を克服するために、私がジムで行った「制裁」の記録です。

1. 弱点:アルパインザックに負けた日

登山口に立った時、背負ったアルパインザックは羽のように軽く感じました。「これならいける」と確信すらしていたほどです。

しかし、その自信はわずか**「2時間」**で崩れ去りました。

肩に、鉛を埋め込まれたような鈍い痛みが走り始めたのです。

私は必死に抵抗しました。腰ベルト(ヒップベルト)を限界まで締め上げ、荷重を腰に逃がそうと試みました。しかし、薄いパッドとシンプルな構造が特徴のアルパインザックは、ごまかしが効きません。私の貧弱な僧帽筋に容赦なく食い込んできます。

たまらず、私はザックを地面に下ろしました。敗北の瞬間でした。

当初予定していたのは、6時間の縦走コース。ですが、今の体力では2時間が限界だという現実を突きつけられました。

「アルパインザックは、背負う人間を選ぶ」

道具が良い悪いではありません。このザックに対応できるだけの**「筋肉の鎧」**を私が持っていなかっただけなのです。

今のままでは、エベレストどころか雪山も楽しめません。私は身体作りを根本から見直す必要があると痛感しました。

2. 翌日のジムで課した「制裁」メニュー

翌日、私はジムにいました。目的は一つ。私の弱点である「僧帽筋」を叩き直すことです。

参謀のGeminiからは、**「シュラッグ(Shrug)」**というトレーニングを提案されていました。

まずは手探りで始めました。

両手に12kgのダンベルを持ち、肩をすくめるように引き上げます。見よう見まねのフォームで、「これで合っているのか?」という不安を抱えながらも、とりあえず15回×3セットを完遂しました。

……まだいけます。

筋肉が悲鳴を上げていません。これでは昨日ザックに負けた自分への「制裁」になりません。

私はインターバル中にスマホを取り出し、再びGeminiに問いかけました。

「まだ余力があります。もっと効率的に追い込む方法は?」

即座に返ってきたアドバイスはシンプルかつ強烈でした。

「ダンベルを持ち上げた頂点で、3秒間キープしてください」

なるほど、止めるのか。私はすぐにダンベルを握り直しました。

グッと肩をすくめ、そこで止めます。

1、2、3……。

下ろす。また上げる。

1、2、3……。

回数を重ねるごとに、僧帽筋に焼けるような熱さが走り、肩が制御不能なほどプルプルと震え出しました。これだ、この感覚です。

ただ持ち上げるだけの時とは次元が違います。ザックが肩に食い込む負荷を、筋肉が必死に耐えている感覚に近いのです。

震える手でダンベルを床に置いた時、私は初めて「僧帽筋を使い切った」という充実感を味わっていました。

3. 悔しさを食らうリカバリー戦略

僧帽筋を追い込んだ後も、私の勢いは止まりませんでした。

背中、胸……上半身の主要な筋肉を次々とターゲットにし、徹底的に破壊していきます。ダンベルの重さには、昨日の足利アルプスで味わった「悔しさ」が乗っていました。だからでしょうか、いつもより限界を超えて踏ん張れる自分がいました。

全てのメニューを完遂し、ジムを出る頃には、シャツを脱ぐのも億劫なほどの心地よい疲労感に包まれていました。

しかし、破壊するだけでは筋肉はつきません。修復してこそ「鎧」になります。

帰宅後は、直ちにリカバリー体制に入りました。

夕食のメインは「鶏鍋」。鶏肉から溢れ出るタンパク質と野菜のビタミンを胃袋に流し込みます。さらにダメ押しでプロテインをシェイカーいっぱいに作り、一気に飲み干しました。

枯渇した体に栄養が染み渡っていくのがわかります。「これで強くなれる」と確信できる瞬間です。

ちなみに、私が酷使した体を素早く修復するために愛飲しているプロテインはこちらです。味も良く、ハードなトレーニング後でもゴクゴク飲めるので重宝しています。

4. 次なる戦場「雪山」へ向けて

翌朝、体重計に乗ると数字は「-1.3kg」を示していました。

昨日のなか卯での増量分は、たった一日のハードワークで完全に帳消しになりました。体は正直です。やった分だけ、確実に答えをくれます。

来週は、いよいよ雪山での「初ピークハント(登頂)」を計画しています。

場所は北八ヶ岳。

今の私には、まだエベレストはおろか、厳冬期の赤岳すら遠い存在かもしれません。ですが、焦る必要はないと思っています。

昨日できなかったことが、今日できるようになる。

弱い筋肉があれば、壊して作り直せばいい。

知らない技術があれば、現地で学べばいい。

筋トレも、雪山の経験値も、こうして一歩ずつ積み上げていくしかありません。

この地道な一歩の連続が、いつか世界最高峰のエベレストに繋がると信じています。

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