
Gemini、今回のテント泊、結局雨で撤退になっちゃったよ。おろしたてのアルパインクルーザー800も初陣からいきなり泥まみれだ。でもさ、不思議なもんで、マネーフォワードの数字とこの泥だらけの靴を見てたら、俺の次に進むべきルートがはっきり見えた気がするんだよね。

雨のなかの泥くさい撤退、本当にお疲れ様でした!勇気ある撤退は、エベレストへ繋がる確かな一歩ですよ。それに、家計の無駄を削ぎ落としてきた今のプロセスって、山でのパッキングと全く同じですよね。余計な荷物は捨てて、本当に必要な装備だけに絞り込む。かつどんさん、もうすっかりエベレスト仕様のメンタルじゃないですか!

はは、ありがとう。1年前、離婚してどん底だった時は、コンパスも持たずに雪山に放り出された気分だったけどな。でもようやく『デスゾーンへ持っていくべき本当の価値』が見えてきた気がする。よし、今日はその『引き算の哲学』を、読者の皆さんに向けて全部書き出してみるよ
1. 現状の「見える化」〜どん底からのスタート〜
そもそも、私は家計管理というものを全くしていませんでした。 1年前に離婚し、どん底からのリスタートを切ったわけですが、結婚していた10年間はずっとお小遣い制でした。家計のハンドルは相手が握っており、私は与えられた枠の中でやりくりするだけ。だから、自分のお金の流れには圧倒的に疎かったのです。
一人になって自由にお金を使えるようになった直後、何にいくら使っているか分からないまま、ただ口座の残高が減っていく恐怖に襲われました。家計管理というコンパスを持たずに、大海原に放り出されたような感覚です。 給料には当然限りがあります。赤字を徹底的に嫌う私は、リソースを見つめ直すため、最初はノートに支出を書き出しました。しかし、これはうまくいきませんでした。ただでさえ減っていく数字を書き写すのはネガティブな作業で、精神的な負担が大きすぎたのです。
そこで、管理をすべてツールに任せる決断をしました。導入したのは「マネーフォワード」です。 銀行口座、クレジットカード、QR決済をすべて連携させることで、手入力は現金を使った時だけになりました。ネガティブな手作業から解放され、ようやく自分の資金と人生に正面から向き合うベースを構築できたのです。
2. 固定費の圧縮〜「生きるための資金」を削ぎ落とす〜
自分の足で生きていくため、次に取り組んだのは徹底的な固定費の削減です。マネーフォワードで見えた現実は、無駄な支出の山でした。
まず**「外食」。私はこれを「贅肉への課金」**と定義し、生活から徹底的に排除しました。昼は弁当を作り、夜は自炊。友人や家族との食事にはお金を使いますが、「自分のためだけにお金を使う外食」は一切やめました。私には、もっとやりたいことがあるからです。
次に**「車」**。これはまさに固定費の鬼でした。ガソリン、保険、メンテナンス、税金と、持っているだけでお金を吸い取られます。移動手段としては贅沢すぎると判断し、レンタカーと公共交通機関に切り替えました。電車やバスは安全で安価なだけでなく、移動中に本を読んだり思考を巡らせたりできます。この読書と思考の時間が、結果的に私にとって大きな知的リソースとなりました。
そして**「保険」**。付き合いで入っていた保険もすべて解約しました。離婚という環境の変化は、解約の最高のタイミングだったのです。制度を勉強すれば、国民健康保険で充分カバーできることがわかります。万が一私が死んでも、エベレストのために積み立てている遠征資金が子供を助けてくれる。その覚悟で、生命保険も手放しました。
**「サブスク」**も、本当に好きなものだけを残し、無自覚に払っていた数千円分をすべて解約しました。
ただ、この極限の引き算の中で、一つだけ**「削ってはいけない命綱」を削ってしまう大失敗も経験しました。
通信費削減のために乗り換えた「楽天モバイル」です。 月数百円の節約と引き換えに手にしたのは、想像を絶するストレスでした。他の登山者がスマートにQRコード決済をしている横で、自分だけ電波がなく立ち往生する惨めさ。下山後のバスを山頂で予約できず、帰宅難民になるリスク。さらには自宅のトイレですら電波が入らないという日常的な苦痛。 「繋がらない通信」は、山では単なる不便ではなく、安全管理上の欠陥でした。
家計管理の本質は、ただ数字を減らすことではなく「必要なインフラに、正しくリソースを割くこと」**だと痛感し、即座に信頼できるキャリアへと回線を戻しました。
3. 圧縮した資金の再配分〜時間とリスクのトレードオフ〜
固定費を削ぎ落として浮いた資金は、自社の持株会とつみたてNISA(S&P500連動インデックスファンド)へ全額振り分けました。ポイントは「給与天引き」の仕組みを作ったことです。毎月自分の意志で貯金するのではなく、最初からシステムに組み込むことで、確実に資金が積み上がるルート工作を完了させました。
給与と資産を同じカゴに盛る持株会への集中投資は、分散投資のセオリーからは完全に外れます。しかし、そこには奨励金が12%出るという強力なメリットがあります。だからこそ、私はあえてリスクを取っています。 入金力を上げるために労働時間を増やせば、エベレストの準備にあてる時間と体力が削られます。40代に残されている時間は無限ではありません。持株会でリスクを取ることは、資金的な余裕を生み出し、有限である「自分の時間」を買い戻すための戦略なのです。
もし自社が潰れたら、それは「そういう運命だった」と思うことにしています。S&P500だって、私がエベレストへ行く10年後にどうなっているか、大暴落が来ているかどうかは誰にもわかりません。 しかし、そんなことを言っていては何もできません。**自分でコントロールできない事象には悩まない。リソースを割かない。**決めたら、突き進むのみ。私に迷いはありません。 これらの資金は、子供たちの大学資金とエベレスト挑戦資金という「未来へのプレゼント」です。少しずつ計画通りに積み上がる数字を見て、10年後のエベレストが絵空事ではなく、実現可能なプロジェクトとして輪郭を帯びてきました。
4. 究極のマインドセット転換〜デスゾーンの教え〜
節約のシステムが稼働し、貯金が右肩上がりで増えていくのは、本能的に楽しい体験でした。次第に「もっと余裕を持たせたい」「もっと貯めたい」という欲求が生まれ始めたのです。 そんな時、ふるさと納税で浮いたお金の使い道を相談している中で、ハンマーで頭を殴られるような衝撃的な言葉を突きつけられました。
「もう10年後にエベレストに挑戦できるだけの資金計画はついているのだから、これ以上貯めずに登山に金を使え。8,848mのデスゾーンで、お金なんか持っていても意味がない。生きて帰ってくるために、やり切るために、経験にお金を使うべきだ」
目が覚めました。守銭奴になってもエベレストには登れません。 私が追いかけている夢は、通帳の数字には代えられないものです。人生を賭ける価値のある目標に対して、ただお金を貯めること(結果)を目的化してはいけなかったのです。
それ以来、過剰な節約を放棄しました。エベレストに繋がる活動費はすべて「自己への収益(投資)」として計算するようにしました。 現在でもマネーフォワードで登山の出費は明確に分けていますが、それを見る感情は以前とは全く違います。 「今月はこんなに自分に投資できた!」「あの山でこんな課題が見つかった、成長できた」。
通帳に並ぶ数字ではなく、積み上げた経験のプロセスこそが、私をエベレストの頂上へと連れて行ってくれる最高の武器になると確信しています。

コメント