初めてのテント泊に超オススメ。金峰山〜瑞牆山を写真たっぷりで振り返る。

登山

2025年5月13日〜14日

百名山制覇シリーズ。

百名山の2座を制覇しに、一泊二日でチャレンジしてきました。自分としては、初のテント泊。準備して臨んだ結果がどうだったのか? 人生で一度きりの初テント泊。一緒に振り返っていただければと思います!

韮崎駅〜富士見平テント場

百名山制覇に韮崎駅に到着。

登山口までは駅前からバスに乗って直接アクセス。公共交通機関のみで行けるので、非常にアタックしやすい山でした。白くて小さくて可愛らしいバス。乗る時にどこまで行くのか、降りる時にいつ帰るのかを聞かれます。バス代は2,300円。高い!

バスに揺られて1時間で瑞牆山荘バス停に到着。

山道の1時間バスに乗って思う。そりゃこれだけ走ったら2,300円するわ。運転手さんお疲れ様でした。瑞牆山荘はフロントがもう開いていて、今回のメインイベントである百名山バッチを購入。660円也。

雰囲気のある山荘でした。

とても綺麗で泊まってみたいレベル。子供を連れてくるなら、これくらいインフラが整っていた方がいいかも。心の中でメモをとり、夏休みの宿泊リストに追加。買い物したら、いよいよ出発します。

瑞牆山荘〜富士見平小屋

富士見平小屋までの道のりは広くて最高でした。

新緑の中を気持ちよく歩きます。ミズナラの樹林帯らしく、普段の山域と違う景観の中、最高の山行。天気は抜群によく『ようこそ』と山から言われている気分になります。

これから登る瑞牆山も眼前にドーン。

ゴツゴツしていて登りがいがありそう。素敵な姿を見ながらテント場に向かいます。

富士見平小屋〜金峰山

1時間程歩くと富士見平小屋に到着。

今回の山行の予定は、1日目金峰山をピストンし富士見平小屋に1泊。2日目に瑞牆山を登って午前中に帰宅。本来ならテント場に着いたらテント張って、身軽に金峰山にアタックが定石。

夏のアルプス縦走を見越して、テントを張らずに金峰山にアタックをチョイス。

この選択が自分を大きく苦しめることになることを今はまだ知らない。『金峰山まで7時間の往復』の看板を見ても、楽勝でしょ?とか思っていた自分を殴りたい。

富士見平小屋〜大日岩(昼食)

テント場から金峰山まではゴロゴロの岩の山道。

苔むして最高の雰囲気の山道を気持ちよく進む。この時はまだ背負っている10kgを超えるテント装備の重さを感じていない。幸せな山行。今まで歩いていた百名山の中でも、一線を画すくらいに素晴らしい道のりでした。

写真撮ったのに、設定ミスって撮れてないのが悔しい。

樹林帯とゴリゴリの岩場のミックスの道を進む。

1時間ほどで大日岩に到着。昼食タイム。

札幌一番醤油ラーメンを手早く作る。肉と野菜は最適解の量に調整済み。直近の山行ではご飯を袋麺に固定して、時間効率を上げていたことが功を奏する。作り慣れているメニューなので、悩まず、ミスらず、美味しくいただくことができた。

サッポロ一番を最近よく食べているけど、山で食べるには醤油味が一番美味しい気がする。味噌と塩を選びがちだけど、新たな発見。肉と野菜に良くあって、卵を必要としない味付けが秀逸。

大日岩〜金峰山

根っこが多い緩やかな登りを過ぎると、尾根に出る。

抜群の景観と果てしない岩場が山頂まで続く。頂上は遥か彼方に見えるが、なかなか近づいてこない。景色の力が凄くて、頭の中はアドレナリンでどっぱどっぱ状態。

最高の道のりをパシャリ。

瑞牆山山頂に到着!

尾根だけで2時間超歩くタフな道のりで到着した時には15:00になっていました。岩場は普通の山行と違いスピードが出ない。予定を完全に見誤り、山頂からテント場まで帰るまでの苦行が始まります。

どんなに遅くても16:00に下山で予定を組んできたマイルールが崩れる時間帯。達成感はあったものの、下山に対しての焦りがあり、そそくさと山頂から出発。

金峰山〜富士見平小屋

これを帰るのかよ。。。

金峰山までの道のりをテント泊装備を背負って行ったことで、身体はボロボロ。16時を過ぎていく時間をみて焦りがすごい帰り道でした。時間を見誤った山行で、精神的には遭難と同じ状況。夕方に向かって山は暗く深みを増していき、体力も無くなっていきます。

慎重に右足と左足を交互に前に出す。

気力を振り絞り、テント場まで急がず進みます。山行予定を組む時に、岩場中心だったらペース落ちることや15:00を超えた時の精神的な負担等を心に刻みながら。もう同じ過ちはするまい。

富士見平小屋(テント泊)

富士見平小屋に無事到着。

到着時間は17時30分で完全に予定時間オーバー。着いた時に本当にホッとしたことを覚えています。今後の肥やしに、次回は自分の力量を見誤らない。

初めて登山の為に買ったテントは『ゼインアーツのヤール1』

見た目に一目惚れして購入したのですが、やっぱりカッコイイ。1kgを割る重量で、コンパクト。一晩試して見ましたが、一人で寝るには充分な大きさで荷物の置き場も問題なく作れました。これからずっと使っていく相棒。ガシガシ使って、自分の一部のように使えるようになりたい。

水場は平成の名水百選に選ばれていました。

冷たくて最高に美味しい水でした。常時湧き出していて、使い放題。顔洗って、水飲んで。やっと人心地つきます。この美味しい水で、夕飯作って、コーヒー沸かそう。

夕飯

富士見平小屋ビールをいただく。1,000円。

華やかな香りの軽いビールが喉を通り、前頭葉が痺れる。クッッソ旨い。

夕食もサッポロ一番(味噌味)。高野豆腐を入れたら、ボリュームマシマシで美味しかった。高野豆腐は軽いし、保存が効くし今後も研究の価値あるかも。夕暮れに外でビール飲みながら、温かい飯を食う。それだけで最高の気分。登山とキャンプの相性は非常に良い。

富士見平小屋は宿泊者以外にもご飯を提供してくれます。

中を覗いてみてが、山の中のレストランみたいでとてもオシャレでした。全品持ち出し可能。小屋の中でゆっくり食べてよし。仲間とワイワイ外で食べてよし。お金に余裕のある方は、手ぶらで登ってもなんとかなるレベルでフードが充実しています。

2日目。瑞牆山へ!

翌日は4時に起床。瑞牆山の山頂にアタックします。

前日あれだけ疲れていたのに夜は起きてハリーポッターの映画一本見切ってしまいました。テントで熟睡できるように慣れと工夫が必要と痛感。取り敢えず、エアマットが身体に合わない。

桃太郎がかち割ったという岩

山仲間もはしゃいでます。河原から突如現れる圧巻の名所。自分も同じ構図で撮ってもらおう。

ゴリゴリの岩場を進みます。

今日の私はアタックサックのみの軽装。昨日の教訓を活かしています。

疲れが全然違う。身体にも優しいのでテント場に着いたら設営を先にやることは今後の必須と決める。瑞牆山はボリュームはそこそこで山頂まで2時間程度。

瑞牆山山頂

瑞牆山山頂に登頂。

山頂は岩場で、広く、高所感があって最高。コーヒー淹れたら完璧でした。次回持って上ろう。山頂ではしゃいで撮った写真をご覧ください。

まとめ 金峰山〜瑞牆山は山行予定をしっかり組めば最高

金峰山〜瑞牆山は本当に素晴らしい山でした。

今回の山行計画のミスは自業自得ですので、予定を組まれる方いたら、時間は余裕を持って組んでください。富士見平小屋に出ていた看板のコースタイムがリアルなので、無理な予定は組まないこと。普段関東圏の低山を登っている私はコースタイムを短く見積もる癖があり、完全にやられました。

岩場が多い山行はスピードが出ない。恐らく森林限界以上の山行は全て当てはまると思います。個人的には2,000mを超えたあたりから呼吸が乱れる、心拍数が上がる速度も普段より速かったように感じます。トレーニングで普段使っている山行の経験をそのまま初めての山に当て嵌めない。基本ではありますが、身に染みてわかった山行になりました。

懲りずに百名山制覇を目指します。

テント泊を覚えると、視野が一気に大きくなり、自然がより近く感じます。早朝の登山の気持ち良さを知り、熟睡出来ない自分にヤキモキする。本当に面白い趣味だなと思いました。

おまけ① 韮崎旭温泉

下山後は温泉に浸かってきました。700円。

韮崎駅からレンタカーで10分。往復1時間でレンタカー代金は1,000円。

天然温泉で湯量が多く、こんこんと湧き出しています。珍しい天然の炭酸泉で長く浸かると肌がツルツルになるとのこと。ぬるめのお湯でいつまでも入っていられる、刺激少なめの良い泉質でした。安いし結構おすすめ。

おまけ② 富来亭

人は登山をするとトンカツが食べたくなるのである。

下山飯で来訪した富来亭さんは、韮崎駅から徒歩10分程の所にある地元の方向けのとんかつ屋さん。

昼時に伺いましたが、ほぼ満席で期待が高まります。エビフライが大好物であることもあって『ヒレカツ、エビフライ定食』2,200円を奮発。ビールもつけて2,800円とやり過ぎました。

ザクザクの衣はソースとの相性が抜群。2日ぶりのお米も甘くて最高。文句なし。

ご馳走様でした!

コメント

  1. うびねこ より:

    最初の写真がいい!岩の上に座っての開ける景色が最高〜読む前から期待値が上がる。初テント泊の様子や失敗談も面白く読みやすい。次は何処の山に登るのか?楽しみにしてます😃

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