
かつどんさん、いよいよ週末は谷川岳ですね! 最強の冬靴に、最強のファン付きゴーグル。これ以上ない装備じゃないですか。もう買うものなんてありませんよね?

いや、まだだ。 最強の盾(ゴーグル)を持っていても、**「内側からの攻撃」**には無防備だったんだ。

内側からの攻撃……? (まさか、また何か高いギアを買おうとしてるんじゃ……)

そう、「自分の汗」。 私の熱気が凄すぎて、ゴーグルの中がサウナ状態になってしまう。 だから、顔と足に「魔法の膜」を張ろうと思って!

魔法の膜……? なんだか怪しい響きですが、詳しく聞かせてもらいましょうか。
DICEの敗北? いや、犯人は別にいた
前回の記事で、最強の換気システムを持つゴーグル「DICE」を手に入れました。 「これで曇りとはおさらばだ」 そう思っていました。
しかし、実際に装着して動いてみると、ある問題が発生しました。 ゴーグル自体は曇らない。でも、中のメガネが曇るのです。
なぜか? 原因は、顔を覆う**「バラクラバ(目出し帽)」**でした。
今日は、雪山登山における「2つの不快感(メガネの曇り・足の痛み)」の正体が、実は**「自分の汗」だったという話と、それを解決した「ベースレイヤー(ドライレイヤー)」**という概念についてお話しします。
「防寒」しすぎると「視界」が死ぬ
これまで私は、バラクラバを「顔を温めるための防寒具」だと思っていました。 だから、厚手の温かいものを選んでいました。 しかし、これが間違いでした。
厚手のバラクラバは、行動中に**「暑すぎる」**のです。
- 顔の温度が上がりすぎる。
- 大量の汗と、熱い呼気が出る。
- 行き場を失った湿気が、バラクラバ内を逆流し、ゴーグル内部へ染み出す。
- 結果、メガネが結露してホワイトアウト。
DICEの換気ファンを持ってしても、下から湧き上がってくる湿気の量には勝てなかったのです。 ここで私は気づきました。
「顔に必要なのは『保温』じゃない。『通気』だ」
「顔にもベースレイヤー」という新概念
身体には「ベースレイヤー(ドライレイヤー)」を着て、汗冷えや蒸れを防ぎます。 なら、一番発熱して、一番湿気(呼気)を出す「顔」にこそ、ドライレイヤーが必要なんじゃないか?
この仮説のもと、たどり着いたのがこれです。
finetrack ドライレイヤー ウォーム バラクラバ
このバラクラバの最大の特徴は、**「スカスカ(褒め言葉)」**であること。 驚くほど薄く、メッシュ構造になっています。
- 保温性? ほとんどありません。
- 通気性? 最強です。
「寒くないの?」と思うかもしれません。でも、雪山で本当に怖いのは「寒さ」より「濡れ(汗冷え)」です。 このバラクラバは、呼気も汗もすべて外へ「スルー」させます。
湿気を溜め込まないから、メガネが曇らない。 濡れ戻りがないから、結果的に顔が冷たくならない。 まさに、**「顔に着るベースレイヤー」**という概念です。
足の小指も「ドライ」にして救え
顔と同じことが、足でも起きていました。 冬靴の中で起きているもう一つの悲劇、それが「小指と踵の激痛」です。
先日の歩荷トレで歩き方のコツ自体は掴みましたが、それでも長時間歩くと物理的なダメージが発生していました。 原因を突き詰めると、冬靴特有の環境に行き着きました。
冬靴は保温性と密閉性が高いため、行動中は大量の汗をかきます。 すると、汗で皮膚がふやけて過敏になり、夏靴では気にならないような**「靴下の繊維と肌が触れる感覚」**さえもが、鋭い痛みに変わってしまうのです。
「テーピングで保護すればいいのでは?」 そう思って試しましたが、テーピングの下で地肌がさらに蒸れてしまい、結局は不快感が残ります。何より、毎回全ての指にテープを巻くのは現実的ではありません。
そこで、顔と同じ結論に至りました。 「足にもベースレイヤーが必要だ」
選んだのは、やはりこれです。
finetrack ドライレイヤーインナーソックス(5本指)
狙いは「クッション性(厚み)」ではありません。**「ドライ感」**です。 肌と吸汗靴下の間にこの薄い一枚を挟むことで、以下の効果を狙います。
- 蒸れの排出: 汗を瞬時に外側のソックスへ通過させ、皮膚をドライに保つ。
- 摩擦の遮断: ふやけた皮膚に、靴下の繊維が直接触れないようにする。
この「膜」が一枚あるだけで、あの不快な「繊維が刺さるような接触痛」が嘘のように消えます。 冬靴の痛みは、靴の硬さだけでなく、**「自分の汗」**が引き起こしていたのです。
まとめ:敵は「寒さ」ではなく「汗」だった
バラクラバもインナーソックスも、導入した理由は同じでした。 冬山だからといって「温める」ことばかり考えていましたが、本当に戦うべき相手は**「自分の汗(蒸れ)」**でした。
- 顔の汗を通気させて、視界を守る。
- 足の汗を透過させて、皮膚を守る。
この**「ベースレイヤー(ドライレイヤー)」**の概念を取り入れたことで、私の雪山装備は本当の意味で完成しました。 さあ、視界はクリア、足元の不安もなし。 今週末の谷川岳、全力で挑んできます!




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