2025年10月槍ヶ岳テント泊縦走の旅行記も最終日。
2日目は横尾からテント泊装備を担いで,槍ヶ岳山荘に到着。
ガスガスの状況で、ピークハントを断念。悪天候の中、テントを張り、翌日のピークハントを夢見て就寝したのでした。
槍ヶ岳登山の最終記録を振り返っていきます。
槍ヶ岳山荘 テント内
槍ヶ岳山荘に到着してからは悪天候との戦い。
テントを張る際には、雨は降っていないものの風が強く、飛ばされないかを注意しながら設営。四苦八苦しながら岩場にテントを設営しました。
テントさえ設営してしまえば、中で寛げると知ったのは今回。風が凌げる。雨が凌げる。
バタバタと風の煽りを受けますが、安心感は段違いで、前室で湯を沸かし、コーヒーを淹れて一息つく。
テントから覗く外はまさしく真っ白でした。すぐそこにあるはずの山荘すら見えない。
槍ヶ岳山荘のテント場は切り立った岩にあり、テント迄の動線が危ない。夜に出歩くのは避けようと心に誓い、明るいうちに食事を済ませる。
10月の槍ヶ岳は流石に寒くて、クローズドセルのマットだけでは地面から冷気が上がってくるのを感じる。ダウンを着込み、念のために持ってきた暖かいズボンが活躍。それでも足元が終始寒かったので次回に向けてダウンのルームシューズを検討
明日晴れてくれよとひたすら願って、就寝しました。
槍ヶ岳山荘 最終日朝
翌日も天候は戻らず、真っ白なガスに包まれる朝を迎える。
時刻は6時。
考えた選択肢は2つ。
留まるか、撤退するか?
旅行の日程は翌日迄取っており、今日もピークハントできなくとも、明日迄粘ることもできる。しかし、明日に向けて天気予報は更に天候が悪くなる予報となっており、最悪悪天候の中を1日で上高地バスターミナル迄駆け抜けねばならなくなる。
撤退を選んだ場合、ピークハントできていない事実が残る。ただただ悔しい。忙しい中を調整つけてせっかくきた山なので、やり切りたい気持ちで一杯である。目の前にピークは見えていて、天候だけが邪魔をしている。
選択を迫られて、テントの中で一人で悩む。ぐるぐる悩む。
その時、出した自分の答えは「撤退しよう」だった。
槍ヶ岳山荘 撤退へ
山は逃げない。
とても苦しい決断だったが、自分の中で大事にしていることは「山行を楽しむ」こと。
撤退せず、ピークハントに拘って留まった場合の常にリスクを背負いながら登山をすることが登山のポリシーに反すると考えて下山を選択した。
ギリギリ迄槍ヶ岳山荘で粘って、最悪ババ平迄下山できていれば、翌日のバスには十分に余裕を持って間に合う。
神様にピークハントはまだ早い、また来年も来なさい。と言われていると考えて、撤退を選択し、テントを片付ける。
片付けた後は、ガスの中槍ヶ岳山荘でひたすらピークハントが出来ないか粘る。
全ての山行は14時には目的地につく予定で動きたい為、槍ヶ岳へのアタックが1時間かかるとして10時頃が最終リミットか。
周りの登山客はピークハントを諦めて下山して行く。留まっている人がどんどん少なくなる。
時間は9時に近かっただろうか?諦めきれず、後10分で晴れなかったら下山しようを3回程繰り返していた時、奇跡が起こった。
憧れの槍ヶ岳 ピークハントへ!
晴れ間が差した。
ずっとガスに包まれていた山頂が見える。アタックできる!!
諦めていた中、巡ってきたチャンスを逃してはならぬとアタックサックを背負い頂上へ向けて急ぐ。風はある。しかし、雨は降っておらず、十分なコンディションの中ピークハントを開始する。
天候の間隙を縫ってのピークハント。写真を撮る間も惜しんで登る。
噂に違わない岩稜を登る。先人たちの残した
印のお陰で安全に、迷うことなく頂上へ進むことができる。
そして、動画等で何度も見た梯子に辿り着く。垂直な梯子を登り、遂に槍ヶ岳の頂点に立つ。

槍ヶ岳 山頂
雲の切れ間を突いて登った山頂は、感無量でした。
頂上では興奮していたからか、自撮りの写真しか残っていない。。
登山を初めて約3年。筑波山から初めて、関東低山を登り尽くした1年目。富士山に挑戦した2年目。槍ヶ岳に登る為にテント伯を初めて、必ず登り切ると心に決めて動いてきたことが報われた瞬間でもありました。
生きてるっていう感じがする。
山に登る理由はこの感情を味わう為に尽きる。
下山

ピークハントを終えた後は大満足で下山。
帰りの天候はよく、素晴らしい景観の中下山となりました。
振り返って槍ヶ岳を見てもガスがかかって見えない状況。上高地全体の天候が良くても、山頂だけはガスがかかっている。ピークを最高の天候で踏めるにはかなりの運が必要であると感じました。
帰りは足取りも軽く、30分に一度ザックを降ろしながら休憩する自分のスタイルを貫いたことでバスに間に合う時間に無事に下山。一日前倒しで上高地を後にし、最高の思い出となったのでした。
総括
3日間の槍ヶ岳テント伯縦走を振り返りました。
記事を書いているのは11月。仕事が忙しく、記事にする時間が取れない中でしたが、当時の記憶は鮮明に残っていました。大人になってから、これだけ感情を振り返ることの出来る出来事はあまりありません。
振り返ってみると「一人でやった」ことが良かったなと感じます。
山行の予定も、荷物も、食料計画も、全部自分で決める。
登山は決断の連続で、予期できない天候に振り回されながら、目的を完遂して行く。
最高の趣味だと感じています。
夏山はどんなところにでも、計画を立てて、自分一人で行けるという自信もつきました。
百名山完全制覇も今回のように一人でも出来る。
これからも色んなチャレンジをして、人生を楽しんでいきたいと思います!
長文でしたが、読んでいただいてありがとうございました。
また次の山でお会いしましょう!

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